2014年12月1日月曜日

壊憲記念日

読み方:かいけんきねんび

社会学者・上野千鶴子が、第2次安倍内閣による「集団的自衛権」行使容認の閣議決定を非難して使った表現。

上野千鶴子は2014年10月14日付けの自身のブログの中で、集団的自衛権について述べ、その中で俵万智の「サラダ記念日」をもじった短歌のような一文を掲載している。
憲法を解釈だけで変えられる だから7月1日は「壊憲」記念日 (参照
また、10月8日に東京・日比谷で行われた集団的自衛権への反対集会でも、上野千鶴子は同じく「壊憲記念日」の表現を用いている。

自由国民社が発表している「ユーキャン新語・流行語大賞」は、2014年(第31回)ユーキャン新語・流行語大賞の候補語50語の一つとして「壊憲記念日」の語を挙げた。






2014年ユーキャン新語・流行語大賞の年間大賞には、芸人コンビ・日本エレキテル連合の「ダメよ~ダメダメ」、および「集団的自衛権」の2語が選ばれた。

「ダメよ~ダメダメ」についての受賞コメントでは、日本人の(いわゆる「NOと言えない」日本人の)ふがいなさを揶揄混じりに糾弾するような論を展開しつつ、
あげくの果てが「壊憲」と言われる7月の閣議決定。
と述べられている。

この「ダメよ~ダメダメ」と共に年間大賞に選出された「集団的自衛権」についてのコメントでは、集団的自衛権は『現代用語の基礎知識』において30年以上前からずっと「違憲」と紹介してきたことについて触れ、それが安倍政権の下でいきなり解釈を変更されて行使可能となったのだから「これは大事件だ」と陳述している。

関連サイト:
「壊憲」記念日 ちづこのブログ No.76 - ウィメンズ アクション ネットワーク(WAN)
戦争をさせない1000人委員会ニュース No.10 -(PDFファイル)