高所に身を置いた際に多くの人が本能的に感じる恐怖心を抱かず、平然としていられる状態を指す語。「高所恐怖症」になぞらえた表現といえる。
多くの人は、ある限度を超えた高所に上ると、「落ちてしまうかもしれない」「落ちらたら無事ではいられない」といった強迫観念に似た感覚を覚えて身がすくんでしまう。その高さの程度は人によって異なるものだが、高所平気症は、どれほど高所に上っても、落下の可能性が高い状況に身を置いても、ほぼ恐怖心を覚えない。
高所平気症は、特に高層マンションに住んでいる幼児に多く見られるとされる。幼少期では、立体的な物への感覚が十分に発達していないため、自分が高所にいるという意識が鈍い。
ちなみに、東京消防庁によれば、2011年から2015年の5年間に5歳以下の子ども114人が窓やベランダから墜落し救急搬送されたという調査結果が出ている。
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