別名:デフレ心理
英語:deflation mindset
英語:deflationary mindset
長期にわたるデフレ(デフレーション)を経て世間に浸透し定着してしまった考え方、心理状態、消費の傾向などを指す語。
たとえば、余分な出費は極力減らして、必需品も安物を選び、手元に残った資金は将来のために貯蓄する、という生活様式はデフレマインドの典型例といえる。デフレ経済のもとで消費活動を抑制し、安い商品を求める。企業側も商品を安く売るために人件費を設備投資を削減し、さらに収益を将来のために留保する。そうした考え方にすっかり染まってしまうと、少し景気が回復の兆しを見せても容易には財布の口を緩めない。景気回復が実感できないどころか回復する芽をもつぶしかねない。
デフレマインドは、2010年代半ば現在、デフレを脱却しつつある状況下で浮上してくる課題のひとつとしてしばしば言及される。