読み方:むきこようはけん
派遣労働者が期間のさだめのない雇用契約を派遣元と結んだ状態で派遣されること。
無期雇用派遣では、派遣労働者は派遣先での契約期間が満期を迎えた後も、引き続き派遣元の企業から給与の支払いを受けられる。2013年の労働者派遣法の改正によって、有期契約労働者は同じ企業への勤務が3年を超える場合、派遣元からの無期雇用への転換か派遣先企業からの直接雇用を求められるようになった。これを受けて、正社員の増加を望まない企業については、無期雇用派遣の利用が増えているという見方もある。
派遣元は無期雇用派遣を「自社の正社員の異動」として扱えるため、待機状態の派遣労働者は「休業中」とみなされる。休業中の間、無期雇用派遣に契約した派遣労働者は、一時的に賃金が下がることもある。派遣労働者の健全な収支管理のため、派遣元は採用募集時に派遣形態を明解に示すなどの対策を求められている。