2018年6月15日金曜日

リビア方式核放棄

読み方:リビアほうしきかくほうき
別名:リビア式核放棄
別名:リビア式核廃棄

核兵器や大量破壊兵器の放棄・廃棄が実行された後、その見返りとして、廃棄後に経済制裁の緩和や解除、国交回復、経済支援といった恩恵を与える、という形で兵器の廃棄を促す方式。

リビア式核放棄は、2000年代半ばにカダフィ政権下のリビアで実現された核放棄の流れである。主に「南アフリカ式」核放棄と対比される。南アフリカはかつて保有していた核兵器を自ら全廃し、それに対する見返りはどの国からも受け取っていない。

2018年現在、北朝鮮の非核化に向けた米国と北朝鮮との交渉が進んでおり、6月には米朝首脳会談も実現した。ここで北朝鮮の非核化(CVID)をどのように進めるか、という点で「リビア方式」という表現にしばしば言及されている。

なお、リビアのカダフィ大佐による独裁政権は核放棄により恩恵を得はしたが、数年後に「アラブの春」の潮流の中で政権崩壊に至っている。