2010年11月24日水曜日

ウラン濃縮施設

読み方:ウランのうしゅくしせつ
英語:Uranium Enrichment Plant

天然資源として得られるウランから、核分裂を起こさないウラン238と核分裂しやすいウラン235を分離し、ウラン235の含まれる割合を高めた「濃縮ウラン」を生成するために利用される。

分離の方法としては、遠心分離やガス拡散などの方式がある。日本では遠心分離方式が採用されており、米国などではガス拡散方式が多く採用されている。

濃縮ウランは核燃料として条件がよく、原子力発電における主要な燃料として利用されているが、ほぼ同じ生成原理で核兵器も製造することが可能であり、しばしば議論の的となっている。2010年11月21日には、北朝鮮が遠心分離式のウラン濃縮施設を保有していることが報道され話題を呼んだ。