2010年11月27日土曜日

エキゾーストマニホールド

別名:エキマニ
英語:exhaust manifold

管が1本から複数本へ分岐する構造を持った部品である「マニホールド」のうち、多気筒エンジンの各気筒から排出された排気をマフラーへ集約する用途で使用されるマニホールドのこと。エキゾーストパイプに繋がり、触媒からマフラーへと排気を送る。

エキゾーストマニホールドの構造は、各気筒から排気を集める際に、空気の流れがぶつかり合わず順序よく排出されるように、工夫されている。排気の通りがよくなることで、エンジンの排気がなめらかになり、エンジンの回転数、トルクの向上などが見込める。特に分岐した管の長さが均等になっている場合に最大限の効果が得られる。このために敢えて長さを揃えたエキマニは、タコ足と呼ばれる。長さを敢えて均等にしたため余分に長くなった部分が、異様にくねった状態になるからである。

通常、エキゾーストマニホールドは曲げ、溶接などの加工を経て形成されるが、トヨタ自動車が設計した「高効率二重管式薄肉エキゾーストマニホールド」はプレス加工によってエキゾーストマニホールドを形成する。同技術ではレアメタルの一種であるニッケルの使用量が41%削減されたという。