2010年11月21日日曜日

QE2

別名:キューイーツー
別名:量的金融緩和第2弾
別名:量的金融緩和第二弾
別名:量的緩和第2弾
別名:量的緩和第二弾
英語:second round of quantitative easing
英語:quantitative easing 2

米国の連邦準備理事会(FRB)が、2010年11月3日に行われた連邦公開市場委員会(FOMC)の後に発表した、景気回復の促進とインフレ率の低下の阻止などを目的とした量的緩和政策のこと。「QE」は「quantitative easing(量的緩和)」の略で、その第2弾にあたるため「QE2」と呼ばれる。

QE2の具体的な内容としては、長期金利押し下げを目的として2010年11月~2011年6月末までの8ヶ月間に渡り1ヶ月あたり約750億ドルのペースで合計6000億ドル分の米国債の追加購入が行われることになっている。発表内容は下記の通りである。


"The Committee will maintain its existing policy of reinvesting principal payments from its securities holdings. In addition, the Committee intends to purchase a further $600 billion of longer-term Treasury securities by the end of the second quarter of 2011, a pace of about $75 billion per month."
FRB: Press Release--FOMC statement--November 3, 2010 より引用。



これに対して、米国内では保守派のエコノミストらや共和党議員などから米国内の過剰なインフレを招きかねないと非難がある他、海外などの新興国からは、紙幣増刷によって溢れたドルが投機などを目的とした投資資金として新興国市場などに流れて資産バブルを誘発するのではないか、などといった懸念が寄せられている。

なお、QE2に対して、FRBの量的緩和政策の第1弾である「QE1」は2009年3月~2010年3月末に実施されている。また、「QE2」という表現は、ドイツ出身の経済学者であるリチャード・ヴェルナーによって初めて使われたとされている。

関連サイト:
FRB: Press Release--FOMC statement--November 3, 2010 - FRB
FOMC - FRB
Board of Governors of the Federal Reserve System(FRB)
Quantitative easing - Wikipedia(英語)