2011年1月20日木曜日

プレパンデミックワクチン

英語:pre-pandemic vaccine

新型インフルエンザに代表される、感染症の世界的流行(パンデミック)への対応策として、感染症が世界的流行を始める前に製造・接種されるワクチンのこと。高病原性鳥インフルエンザウイルス(鳥インフルエンザ)H5N1型に対する危機が議論された際、広く知られるようになった。

パンデミックに対するワクチン(パンデミックワクチン)は、流行を始めたそのウィルスから採取して製造する必要がある。ワクチンの製造を開始してからパンデミックワクチンが供給可能になるまでには、6ヵ月程度を要するとされる。そのため、流行前の同種のウィルスから製造したワクチンをプレパンデミックワクチンとして接種することが検討され、また実施された。

プレパンデミックワクチンは、パンデミックの病原体に対して効果があるかどうかは未知であるが、基礎的な免疫力をつけるためのものとして、医療関係者や検疫官といった職業の従事者を中心に接種が実施された。

関連サイト:
新型インフルエンザワクチン接種の進め方について(第1次案) - 内閣官房