2011年4月26日火曜日

レアアースレス磁石

読み方:レアアースレスじしゃく

希土類元素(レアアース)を使用せずに合成される永久磁石。

ハイブリッドカーのモーターなどにとって不可欠となる強力な磁石は、これまで、ネオジムやジスプロシウムといったレアアースをわずかに含ませたレアアース磁石によって実現されてきた。レアアースは世界中に偏って存在しており、自国で算出できない日本は輸入に依存していたが、「レアアースショック」とも呼ばれる危機的状況が訪れた。そうした状況の中で、レアアースを使用せずに従来と同じ機能を実現する材料の開発が進められてきた。

2011年3月、経済産業省が推進している「希少金属代替材料開発プロジェクト」に取り組んでいる研究チームが、レアアースやレアメタルを含まずに強磁性を持つ「強磁性窒化鉄」の開発に成功したと発表した。これは現在最も強力な磁石の一種であるネオジム磁石よりも強い磁力を実現可能であるという。

関連サイト:
世界初、レアアースレス磁石(強磁性窒化鉄) 粉末の単相分離・生成に成功(PDF) - 独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)