2011年4月25日月曜日

集塊性珪肺

読み方:しゅうかいせいけいはい
別名:集塊性珪肺症

珪肺(珪肺症)と呼ばれる肺疾患の末期段階で、ケイ素の粉塵を吸い込むことで肺にできる炎症のあと(瘢痕)が結合し、大きなあととなって呼吸機能に支障を来たす症状。

ケイ素の粉塵を吸い込むと、単純性珪肺と呼ばれる炎症のあとができるが、長年にわたりケイ素の粉塵を吸い込み続けると、単純性珪肺が蓄積されて結合し「集塊性珪肺」になる。

珪肺は不治の病とされる(完治する方法がない)ため、ケイ素の粉塵を吸い込みやすい職場に従事している場合などは、粉じん用マスクを着用するなど、十分な予防を行うことが肝要とされる。また、X線検査などを定期的に行い、単純性珪肺が発見された場合には、集塊性珪肺に進行しないように遅らせる措置が必要となる。