2011年6月22日水曜日

国際原子力事象評価尺度レベル8

読み方:こくさいげんしりょくじしょうひょうかしゃくどレベルはち
別名:INESレベル8
英語:International Nuclear Event Scale 8

国際原子力機関(IAEA)が定める「国際原子力事象評価尺度」の、現行の区分である「レベル0」~「レベル7」に対して、レベル7以上よりも過酷な状況を示す段階として想定される区分。

2011年6月に、IAEAが評価尺度の見直しを進めることが明らかになり、指標の定義の見直しなどと併せて「国際原子力事象評価尺度レベル8」が設けられる可能性もあると予測されている。

「国際原子力事象評価尺度」は、原発事故の深刻度に関する評価指標であり、現状では最悪のケースが「レベル7」となっている。最悪の原発事故といわれたチェルノブイリ原子力発電所の事故が国際原子力事象評価尺度レベル7と評価されている。

2011年3月に発生した東京電力福島第一原子力発電所における原発事故は、チェルノブイリ原子力発電所事故と同じ「国際原子力事象評価尺度レベル7」に分類されたが、放出された放射性物質の量や事故の性質、など、さまざまな点において同列に扱うことに対する疑問が呈されていた。