2011年9月16日金曜日

ガラス固化体

読み方:ガラスこかたい

高レベル放射性廃棄物の処理方法の一種。放射性廃棄物とホウケイ酸ガラスなどのガラス原料と混ぜ合わせて、固化したもの。

ガラス固化体は劣化に強く、超長期間にわたり放置しても溶けたり変質したりしにくいという性質がある。また、固化したガラスと放射性物質の分子が安定的に取り込まれるため、破損しても放射性物質だけが飛散するようなこともない。

ガラス固化体は水に触れても染み込み、染み出しを生じにくいという利点もある。そのため地層処分に適している。実際、地層処理による最終処分場「オンカロ」ではガラス固化した上で最終処分が行われている。

日本では、ガラス固化処理は海外に発注している。処理が済み、いわゆる「返還ガラス固化体」として戻ってきたガラス固化体は、青森県の六ヶ所村に所在する日本原燃の高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターで保管されている。