2011年11月3日木曜日

放射性キセノン

読み方:ほうしゃせいキセノン

キセノンの放射性同位体。キセノン133、キセノン135などがある。半減期はキセノン133が約5日、キセノン135が約9時間である。

2011年11月2日に、東京電力福島第一原子力発電所の原子炉2号機において微量のキセノン133およびキセノン135が検出された。半減期が9時間と非常に短いことから、非常に最近のうちに核分裂反応が発生したものと見られている。なお、検出された量は10万分の1ベクレルで、ほぼ検出できるぎりぎりの量である。

原子炉からの放射性キセノンの検出により、原子炉の一部で再臨界が発生している可能性も考えられると指摘されている。福島第一原発では原発事故の収束に向けて、炉内の冷却作業が続けられている。