2011年11月3日木曜日

ラチェット規定

読み方:ラチェットきてい

特定の一方向へむけた変更のみ許容され、逆行する方向への変更は認められない、という内容の規定。

ラチェット(ratchet)は「つめ車」とも訳される語で、つめが引っかかることで逆回転を防止する構造になっている装置を指す。経済連携協定(EPA)などにおいては、自由化や解放に結びつく法改正は認められるが、規制の強化に結びつく改正は認められない、ということになる。

2011年11月現在、TPP(環太平洋経済協定)への参加の是非を巡り議論されている中で、ラチェット規定は「TPP亡国論」を著した中野剛志・京都大学准教授などにより広く紹介され、注目を集めている。著書「TPP亡国論」では、米韓FTAに盛り込まれたラチェット規定を引き合いに出しながら、TPP参加のデメリットを説いている。

関連サイト:
米国丸儲けの米韓FTAからなぜ日本は学ばないのか - ダイヤモンド・オンライン