2011年11月14日月曜日

課題先進国

読み方:かだいせんしんこく

国際的に先例のない課題を多く抱え、それをいかに解決し、乗り越えていくかという問題に直面している国。

課題先進国は、現在直面している問題に関して、他国をモデルとして参照することができない。また、問題への対応方法は、後に諸外国が同様の問題に直面した際に、モデルとして参照されることになる。

小宮山宏・東京大学総長および三菱総合研究所理事長によれば、日本は環境問題や少子化、高齢化、地域の過疎化、エネルギー供給問題などといった、他の国がまだ直面していないレベルの問題をいくつも持つ課題先進国である。

日本が抱えるこうした課題は、いずれ他国にも訪れる。小宮山宏・東京大学総長は、目下の課題に対して日本がいかに問題を乗り越えていったかという姿勢を提示することで、世界でリーダーシップを発揮することが可能になるとしている。

野田佳彦内閣総理大臣は2011年11月に開かれたAPEC首脳会談において、現在の日本を「課題先進国」と表現した。その上で、2011年内にも日本再生に向けての基本戦略をまとめる考えを表明している。


関連サイト:
日本は“課題先進国”、未来を切り開く種は「内」にあり - 日経BP社 復興ニッポン
「課題先進国」日本における三菱グループへの期待