2012年3月12日月曜日

ピンクスライム

別名:ピンクスライム肉
英語:pink slime

米国で流通している食肉のうち、くず肉に防腐処理などを施して作られる加工牛肉の通称。

多くは、トリミングの結果排出されたくず肉などを原料としている。工程上、細菌に感染しやすいため、洗浄された上で水酸化アンモニウムによる防腐処理が施される。その上で形を整え、牛ひき肉として販売される。品質はかなり低い部類である、とされている。

米国「TIME」誌(オンライン版)などは、ピンクスライムを「謎の肉」(mystery meat)と形容している。

ピンクスライムは、英国の料理人ジェイミー・オリバーがテレビ番組「Jamie Oliver's Food Revolution」で話題として取り上げたことをきっかけに、広く知られるようになり、同時に問題視されるようになったという。

米国農務省は(USDA)は、ピンクスライムの安全性について問題ないとの見解を提示している。また、USDAは、学校給食にピンクスライムを導入する計画も進めているという。

他方、一連の騒動を受けて、2012年2月以降、これまでピンクスライム肉を使用してきたマクドナルド・ハンバーガーなどの企業がピンクスライム肉の利用をやめる旨を相次いで表明しており、4月初頭には食肉加工事業者「AFA Food」が米連邦破産法の摘要を申請するなど、各方面で波紋を広げている。

関連サイト:
‘Pink Slime’ in School Lunches: Is It Really That Bad? - TIME.com(英語)
Gov’t purchasing millions of pounds of ‘pink slime’ beef for school lunches - THE DAILY CALLER(英語)