2012年5月28日月曜日

黄岩島

読み方:こうがんとう
別名:スカボロー礁
別名:スカボロ礁

南シナ海の中沙諸島に含まれる礁。中国、台湾、フィリピンが領有権を主張している。

1980年代にフィリピンは黄岩島を自国の排他的経済水域(EEZ)内の領土と主張している。1990年代以降、中国の漁船が入り込むなどの事件がたびたび発生し、緊張状態が続いている。2000年には中国漁船の船長が領海侵犯としてフィリピン軍に射殺される事態も発生している。

2012年5月に、フィリピンは黄岩島の名称を変更する意向であることを発表した。これに対して中国側はフィリピン側の行為が無効であることを強く主張するなどして反発し、また黄岩島付近の天気予報を開始するなどの対抗措置を講じている。

2012年5月28日、レコードチャイナはフィリピンから中国に輸出されているバナナが大量に返品されていることを報じている。直接の原因はフィリピン産の果物が検疫上問題視されたことにあるとされるが、黄岩島を巡る一連の事件の影響が心配されているという。
関連サイト:
 中国 黄岩島海域で警戒強化 フィリピン挑発に対応 - 中国国際放送局