2012年6月19日火曜日

オウム真理教

読み方:オウムしんりきょう

1995年の「地下鉄サリン事件」など、複数の無差別テロ事件・殺人事件を起こしたことなどで知られるカルト宗教団体。麻原彰晃(本名・松本智津夫)を教祖および最高指導者として崇めた。

オウム真理教は1987年に「オウム真理教」の名称で活動を始めたとされる。1989年には坂本堤弁護士一家殺害事件を実行、1994年に松本市で神経毒ガスのサリンを散布する無差別テロ事件「松本サリン事件」を実行した。松本サリン事件では被害者8名が死亡している。翌1995年3月に、東京都内の複数の地下鉄構内でサリンを散布する同時多発テロ「地下鉄サリン事件」を実施。13名の死者、6000名を超える負傷者を出す大惨事となった。

オウム心理教の代表・麻原彰晃は地下鉄サリン事件の首謀者として1995年5月に逮捕され、実行犯およびサリン製造者の大半も1996年までに逮捕された。判決が出ている者にはほぼ死刑か無期懲役刑が下されている。

事件後逃走を続けた平田信、菊地直子、高橋克也らは、警察庁による特別手配に指定されたが、10年あまり消息がつかめなかった。2011年12月31日に平田信が警察署に出頭し、17年目にして逮捕された。2012年6月3日には菊地直子が逮捕され、続けて高橋克也も2012年6月15日に逮捕された。これによりオウム真理教の事件絡みの逃亡犯は全て逮捕されたことになる。

2012年6月18日現在、高橋克也は逃走中にも教祖であった麻原彰晃の写真や著書を所持していたこと、拘束中にも蓮華座や立位礼拝といった修行行為を行うなど、現在もオウム真理教に帰依している様子が見られることが報道されている。

事件後、オウム真理教の残った信者は教団「Aleph」を結成し活動を続けている。また、幹部の一人であった上祐史浩は宗教団体「ひかりの輪」を結成している。