2012年6月19日火曜日

トンズランス菌

読み方:トンズランスきん
別名:トリコフィトン・トンズランス菌
別名:トリコフィトン・トンズランス
別名:新型白癬
別名:Trichophyton tonsurans
別名:T. tonsurans

白癬の一種で、主に南北アメリカなどにおいて頭部や首、上半身の白癬の原因として知られる菌。「新型の水虫」、「上半身水虫」などと呼ばれることがある。

2000年前後を境に、日本でもトンズランス菌に感染する事例が見られるようになり、注意が呼びかけられている。

トンズランス菌は、皮膚の角質層に寄生する。感染すると紅斑やかさぶたを生じたり、頭部白癬の場合は脱毛が生じたりする。また、トンズランス菌は通常の水虫菌などに比べて感染力が強く治りにくいという。

トンズランス菌は主に接触によって感染する。身体の接触が多くて擦り傷のできやすい、柔道、レスリングなどの格闘技を中心に、トンズランス菌への集団感染の傾向があると言われている。

トンズランス菌への感染予防には、周囲の環境を清潔に保つこと、衣服を洗濯し肌に直接触れるタオルなどの共用を控えることなどが有効とされる。また、トンズランス菌に感染してしまった場合には、塗り薬または飲み薬による治療が可能である。
関連サイト:
トンズランス菌白癬とは? - 全日本医民連
「柔道選手のトリコフィトン・トンズランス感染症」知っておこう - 公益財団法人全日本中同連盟
Trichophyton tonsurans 感染症の現状と対策 (PDF)