別名:クドア
英語:Kudoa septempunctata
ヒラメに寄生することが知られている寄生虫。クドア属の寄生虫の一種であるが、単に「クドア」と呼ばれることも多い。
クドア属は粘液胞子虫と呼ばれる寄生虫の一種で、主にゴカイ類などに寄生する。クドア・セプテンプンクタータは特にヒラメの筋肉に寄生し、ヒラメを刺身にして食べた場合に人体に取り込まれ、下痢や嘔吐などの食中毒症状を引き起こす場合がある。
クドア・セプテンプンクタータは、他の粘液胞子虫と同様、人には寄生しないと考えられている。クドア・セプテンプンクタータが人に寄生した例は報告されていない。一過性の食中毒症状を起こした後は回復するとされる。
2012年7月14日に、山形県新庄市で5人が食中毒に罹り原因調査が進められていた件で、7月18日に、患者らが食べた韓国産ヒラメの刺身からクドア・セプテンプンクタータが検出されたことが発表された。
関連サイト:
ヒラメを介したクドアの一種による食中毒Q&A - 農林水産省
ヒラメの寄生虫による食中毒について - 山口県生活衛生課