2012年9月14日金曜日

サティアン

英語:satyam

サンスクリット語で「真理」を意味する語。サティヤムとも表記する。日本では、1995年の地下鉄サリン事件を中心とする一連のオウム真理教事件以来、もっぱらオウム真理教の教団関連施設の呼び名として認知されている。

オウム真理教では、教団の本拠があった上九一色村(市町村合併により後に消滅)などに複数の施設を設け、「第1サティアン」「第7サティアン」のように番号つきで呼んでいた。建物によって拳銃の密造棟であったり印刷場であったりした。第7サティアン・第10サティアンはサリンなどの化学兵器の密造棟で、第6サティアンは教祖が逮捕された現場として知られている。

オウム真理教事件以来、サティアンの名称は一種いかがわしい場所、ものものしい場所、物騒な場所といったイメージで用いられる場合がある。2012年9月13日に、次期自民党総裁選への出馬を表明した石原伸晃幹事長がテレビ番組に出演した際、「東京電力福島第一原子力発電所」を「福島原発第一サティアン」と表現したことで物議を醸した。

関連サイト:
石原氏、問題発言…福島原発を「サティアン」 - SANSPO.com