2012年9月14日金曜日

尖閣国有化

読み方:せんかくこくゆうか

東シナ海に存在する尖閣諸島のうち私有地である島々を、日本政府が買い取る取り組み。2012年9月11日に正式に国有化された。

尖閣諸島の大部分の島々は個人所有の不動産として登記されている。日本政府は地権者と賃借契約を結び、国が賃借する形式で管理してきた。

2012年4月に石原慎太郎・第17代東京都知事が尖閣諸島購入構想を表明し、地権者からの基本的な合意を得たことを発表した。購入資金の一部として募られた寄付は、2012年9月までに14億円を超えた。

日本政府は2012年7月になって、尖閣諸島を国有化する意向を示し、東京都と尖閣諸島の地権者が交渉を進める中で、独自に購入交渉をはじめた。2012年9月初頭には地権者と国との間で、魚釣島、北小島、南小島の3島を国に売却することで合意したことが発表された。

2012年9月11日、3島を購入するため予備費から20億5千万円を拠出することが閣議決定された。契約が交わされ、9月11日に魚釣島、北小島、南小島が正式な国有地となった。

日本の尖閣国有化の動きに対して、中国政府は「日本側のいかなる一方的な措置も違法であり無効」とする非難の声明を発表している。