2012年10月18日木曜日

アルビン・ロス

英語:Alvin Roth
英語:Alvin E. Roth
英語:Alvin Elliot Roth

米国の経済学者。1923年米国マサチューセッツ州生まれ。ハーバード大学教授。専攻は実験経済学で、ゲーム理論やマーケットデザインの研究が特に知られている。2012年に、ロイド・シャプレーと共にノーベル経済学賞を受賞した。

ノーベル財団は、アルビン・ロスと ロイド・シャプレーにノーベル経済学賞が授与された主な理由として「安定配分の理論とマーケットデザインの実践の功績により」(for the theory of stable allocations and the practice of market design)と述べている。

安定配分の理論としてしばしば引き合いに出される理論として、「安定結婚問題」(stable marriage problem)と呼ばれる理論がある。同じ人数の独身男女でもれなくカップルを成立させるという、好みが一点に集中するため実現困難と思われる条件下において、誰も不平不満を持たない最適な組合せを実現するという理論である。安定結婚問題は1960年代に提唱されている。

アルビン・ロスの顕著な功績とされるマーケット・デザイン理論は、安定配分の理論をさまざまな実践的用途に応用可能としている。たとえば、腎臓移植における臓器提供者(ドナー)のマッチングに適用され、米国の臓器移植ネットワークに大きく寄与している。

関連サイト:
The Sveriges Riksbank Prize in Economic Sciences in Memory of Alfred Nobel 2012