2014年4月15日火曜日

統一球問題

読み方:とういつきゅうもんだい
別名:プロ野球統一球問題
別名:統一球変更問題

日本のプロ野球で使用されている公式ボール(統一球)の仕様が、公表されることなく変更されていたことに関する一連の問題。2011年、2013年と、数度にわたり取り沙汰されている。

日本の球界は2011年に統一球を導入し、プロ野球一軍の公式戦においては同じ仕様のボールを使用することとした。統一球を導入する以前は球団によって使用するボールが異なる場合があり、公平性の問題が指摘されていた。

2011年に導入された統一球は中心に低反発のゴムが含まれ、平均反発係数を低く設定されている。これによって飛距離の出にくいボールでなっていた。この統一球が導入される前後では、球界の年間の総ホームラン数が数割減少している。

2013年には、「飛ばないボール」とされていた2011年導入の統一球から密かに「より飛ぶボール」へ変更され、2013年シーズンから導入されていたことが分かった。日本野球機構はボールの変更について、選手やファンなどにも公表しておらず、後に発覚して非難を浴びる格好となった。

日本野球機構側は、当初、統一球の変更については与り知らないと述べたが、後に日本野球機構側から統一球のメーカーにボールの変更を口外しないよう通達していたとも報じられている。

2014年4月には統一球を製造し納入しているミズノが公式に謝罪する会見を開き、適格品の納入および安定供給を急ぐ旨の声明を述べた。