2013年6月6日木曜日

ゆとりローン

住宅ローンのプランのうち、借入れ当初の金利および支払い額が通常よりもかなり低く設定されており、年を経るに従い段階的に増額していく方式のローンの通称。

ゆとりローンは、勤続年数が長くなって収入も増え、安定して支払える余裕が出てきたときに、相応の金利を支払えばよい、という考え方に基づいている。借り手は経済的余裕のあまりない若い時期に住宅ローンを組みやすくなる。

ゆとりローンは1990年代に登場し、多く利用された。ところが2000年代に入ると年功序列も終身雇用制度も崩壊し、年をとれば収入が増えるとは約束されなくなった。このため、所得が増えないまま金利だけが積み上がっていき生活に困窮する世帯が多く現れ、社会問題化しているとされる。