2013年11月4日月曜日

成型肉

読み方:せいけいにく

食肉加工で生じた屑肉を集めて固め、食用に適する大きさに整えた肉のこと。細切れの肉片を寄せ集め、増粘剤「カラギーナン」などを接着剤に使用してある程度のサイズにされる。

成形肉の味や品質全般は通常に食肉に比べるべくもないが、原料は肉であるため一応の風味が楽しめる。もともとが屑肉であるため、安価で流通する。そのため、成型肉を通常の肉と偽って提供する店舗や販売業者が出てきて食品偽装問題に発展することもある。

成型肉の加工に使用される接着剤は、いくつか種類があるが、ものによってはアレルギーを引き起こす可能性がある。

2012年初頭には、米国で量産されている低品質の成型肉、通称「ピンクスライム」が英国メディアに取り上げられ、欧米を中心に物議を醸した。米国内の学校給食や大手ファストフード店でも一般的に使用されたいたが、一連の報道を背景に使用を取りやめると宣言する企業が相次いだ。