2014年7月4日金曜日

ゴルディロックスゾーン

英語:Goldilocks zone

太陽系外惑星のうち、とりわけ生命の存在と維持に適した条件を有する環境のこと。英国の童話「ゴルディロックスと三匹の熊」(Goldilocks and the Three Bears)に因む。

ゴルディロックスゾーンに位置する惑星は「ゴルディロックス惑星」と呼ばれることもある。

ゴルディロックスゾーンの最低限の条件は、恒星から遠すぎず近すぎでもない程々の距離に位置していることである。恒星に近づきすぎれば水は蒸発してしまい、遠すぎれば水は凍ってしまうが、水を液体として保持できるならば、そこに生命が生まれる可能性が生じる。

「生命の存在しうる環境」を指す語としては、ゴルディロックスゾーンよりも「ハビタブルゾーン」の語が用いられることが多い。ハビタブルゾーンもゴルディロックスゾーンも共に「生命の維持に適する(ちょうど良い)環境」を指すものであり、実質的に同義語といえる。

ゴルディロックスゾーンは英国の童話に登場する、過不足のない絶妙な丁度よさ、になぞらえた表現である。地球型惑星であること、生命の進化を遂げる間ずっと好適な環境が保たれること、といった要素を含む場合もある。