2015年7月7日火曜日

ファストカジュアル

別名:ファストカジュアルレストラン
別名:ファストカジュアル店
英語:fast casual restaurant
外食産業における業態の区分のうち、ファストフードとファミレス(ファミリーレストラン)の中間と位置づけられる業態の店を指す語。

ファストフードは、料理を注文してすぐに受け取ることができる迅速さが大きな特徴であるが、提供される料理はどうしても簡素なものとなり、また作り置きになりやすいという側面がある。他方、レストランでは作りたてのしっかりした料理を食べることができる。ただし料理が出されるまでに少なからず待つ必要があるなど、やや手軽でない側面がある。ファストカジュアルは、ファストフードよりは待ち時間が長くなり、価格も高くなるが、より高品質な(おいしい、健康志向の)料理を提供できる点を強みとしている。

ファストカジュアルは米国などでは2000年代から増えつつあり、2010年代半ば現在では日本でも注目を集めつつある。

ハンバーガーチェーン「モスバーガー」や「サブウェイ」などは、従来はファストフード店に区分されることが多かったが、注文を受けてから調理をはじめるため待ち時間をやや要する点、できたてので品質重視のメニューが提供される点、かつファストフード店並の気軽さで利用できる点などの要素はファストカジュアルに区分し得るといえる。

なお、「ファストカジュアル」という呼び名は「早くて手軽なレストラン」(fast casual restaurant)という意味を前提した言い方である。