2018年1月6日土曜日

音彦

読み方:おとひこ

日清食品が開発した、麺すすり音をカモフラージュするための音を出す機能が搭載されたフォーク(フォーク型ガジェット)の名称。いわゆるヌードルハラスメントの問題を克服する方法のひとつとして提案された。

ヌードルハラスメント(略して「ヌーハラ」)とは、麺(ヌードル)を勢いよくすすって食べる際に出る音を不快に感じる人もいる、海外ではむしろ多い、という異文化間の軋轢から生じる問題を指す語である。「音彦」は、麺をすする音に上乗せする形で音を発する機構を備えており、麺をすする音を居合わせた人に聞こえにくくするという。

「音彦」は2017年後半に、所定期間内にオンラインストアでの購入予約が一定数に達した場合のみ商品化するという(クラウドファンディング方式の)企画として公表された。世間的は反応はどちらかといえば「ヌーハラ」という考え方どのものに対して冷ややかであり、「音彦」も予約注文数が目標に達せず、商品化ならず、結果としてジョーク企画のような体裁になった。

なお、スプーン・フォークの商品区分における「音彦」の名称は日清食品株式会社の登録商標である。同社は「音彦」がTOTO株式会社の販売するトイレット用擬音発生器「音姫」に着想を得たものと公言している。「音姫」はTOTO株式会社の登録商標である。

関連サイト:
麺すすり音カモフラージュ機能搭載フォーク『音彦』 ― 日清食品グループオンラインストア