2020年7月8日水曜日

正義中毒

読み方:せいぎちゅうどく

正義中毒とは、「正義という大義名分のもとに他人を断罪する」という行為によって得られる快感に溺れ、人を叩くために叩いたり(叩くことが目的化したり)、叩く相手を常に探し求めるようになったりしている状況のこと。

正義中毒という言葉は、脳科学者の中野信子が自著「人は、なぜ他人を許せないのか? 」の中で提唱したキーワードである。中野によれば、人の脳は「わかりやすい攻撃対象」を罰することで快感が得られるようにできており、この快楽のハマってしまうと自己目的化し「中毒状態」に陥るという。

正義中毒は、昨今Twitter等のSNS上で著名人の不倫騒動や不謹慎発言が「いわゆる炎上騒ぎ」に発展しやすくなっている事情の一端を解明する考え方として注目されている。