2013年4月11日木曜日

朝鮮戦争休戦協定

読み方:ちょうせんせんそうきゅうせんきょうてい
英語:Korean War Armistice Agreement
英語:Korean Armistice Agreement

朝鮮戦争に関する休戦協定のこと。1953年7月27日に、38度線近辺の板門店において北朝鮮、中国人民志願軍の両軍と、アメリカ軍を主体とする国連軍の間で調印した。これにより、1950年6月25日から約3年間続いた戦争が一時的に終結し、2010年11月時点で「休戦中」となっている。

朝鮮戦争休戦協定により、北緯38度線を軍事境界線とし、軍事境界線から南北それぞれ2キロ以内は非武装地帯に設定され、許可の無い立ち入りや敵対行動などが禁止された他、板門店に軍事休戦委員会が設置された。

なお、調印者は、金日成朝鮮人民軍最高司令官、彭徳懐中国人民志願軍司令官、M.W.クラーク国際連合軍司令部総司令官であったが、当時の韓国の大統領であった李承晩は、この停戦協定を不服として調印式に参加しなかった。

金正恩体制の発足後、軍備拡大やミサイルの発射など、北朝鮮が国際社会へ度重なる挑発を繰り返したことにより、朝鮮半島情勢は日増しに緊迫化していった。これらの挑発を受けて、アメリカと韓国は2013年3月11日から合同軍事演習を行い、対抗する姿勢を見せた。

2013年3月11日に朝鮮労働党機関紙「労働新聞」などを通じて、北朝鮮は朝鮮戦争休戦協定の「白紙化」を一方的に宣言した。同12日の毎日新聞の記事によると、これに対し国連の報道官は12日、「協定からの一方的な離脱は許されていない。今でも有効だ」と述べた。

関連サイト:
TEXT OF THE KOREAN WAR ARMISTICE AGREEMENT -FindLaw
北朝鮮、休戦協定「白紙」宣言 小野寺防衛相も「行動予測できない」と危機感 - JCASTニュース
北朝鮮:「休戦協定白紙」 協定は有効−−国連総長報道官 - 毎日新聞