2010年12月7日火曜日

スマート化

読み方:スマートか

情報通信技術(ICT)を駆使し、状況に応じて運用を最適化するインテリジェントなシステムを構築すること。

smartには、主に「賢い」「洗練された」などの意味があるが、コンピュータによる制御・処理能力を搭載した、といった意味もある。スマートフォン、スマートカー、スマートカードなどがよく知られている。

スマートグリッド(smart grid)は、その名の通りスマートなグリッド(電力網)である。電力網全体をコンピュータで統合的に制御することにより、需給バランスの調整をはじめ、太陽光発電などの新エネルギーとの連携、あるいは家庭内での余分な電力消費の削減、といった制御を実現しようとする構想である。これが実現すれば、停電・事故の防止および被害最小化、省電力化による資源の節約や環境負荷の低減など、さまざまな側面でメリットが享受できる。

スマートグリッドの実現には、関連するあらゆる要素をスマート化する必要がある。電力量計はスマートメーターに、家電製品はスマート家電に、住宅はスマートハウスに、そして地域全体はスマートシティに変革される必要がある。スマートグリッドの実現には、そのため膨大な手間とコストが掛かる。ただしそれだけに、巨大な市場となり得る分野でもあり、各分野の大手企業がスマートグリッド市場へと参入しつつある。