2011年2月17日木曜日

知識労働者

読み方:ちしきろうどうしゃ
別名:ナレッジ・ワーカー

高度に専門化された知識を持ち、肉体労働ではなく知識や情報によって企業や社会に貢献する労働者。ピーター・ドラッガーによって提唱された。

ドラッガーは主著の一つである『断絶の時代』において、「知識経済」(Knowledge economy)という概念を提唱した。知識経済は知識が基盤となっている経済あるいは経済活動を意味するが、知識労働者は知識経済において経済を支える主体である。

知識労働者は、労度に見合う報酬として、賃金よりもむしろ社会的な認知や貢献を重んじる、とドラッガーは指摘している。2010年頃から、仕事で養ったスキルや専門知識を活用してNPO(非営利法人)などにボランティアで従事する「プロボノ」が日本でも注目され始めてきたが、プロボノにおいても知識の提供と社会貢献の意義が主な動機ややりがいとされている。

ちなみに、社会貢献や社会変革を志して起業という手段を取るものをソーシャルベンチャーという。ソーシャルベンチャーもプロボノと共に注目されている。