2011年5月20日金曜日

放射線遮蔽キャビン搭載フォークリフト

読み方:ほうしゃせんしゃへいキャビンとうさいフォークリフト
別名:放射線遮蔽キャビン搭載特殊大型フォークリフト
別名:放射線遮蔽キャビン搭載のフォークリフト
別名:放射線防ぐフォークリフト

三菱重工業が開発した、放射線が入り込まない運転室(キャビン)を搭載した大型の特殊フォークリフト。全長7.3m、全高3.8m、重量30トン。

放射線遮蔽キャビン搭載フォークリフトは、キャビン部分が板厚10センチメートルの鋼板、厚さ23センチメートルの鉛ガラスで構成され、全辺が溶接によって密閉されている。キャビンに入り込む放射線量は1~2パーセント程度まで低減されるという。

施設の放射線量が高い場所では、これまで作業ロボットを遠隔操作するしかなく作業が難航していたが、この特殊フォークリフトを使って有人作業が可能になれば、瓦礫撤去などの作業の大幅な効率化が期待できる。

放射線遮蔽キャビン搭載フォークリフトは、2011年3月に発生した東京電力福島第一原子力発電所の原発事故を受けて急遽開発された。重機、戦車、原子炉などを製造する三菱重工業が培ってきた技術を結集し、約1ヵ月で開発から製造までを完了したという。

関連サイト:
放射線を遮蔽するキャビン搭載の大型特殊フォークリフトを納入 - 三菱重工業ニュース 第5062号