2011年8月31日水曜日

タスキーギ梅毒実験

読み方:タスキーギばいどくじっけん
別名:タスキジー実験
別名:タスキジー研究
英語:Tuskegee syphilis experiment
英語:Tuskegee experiment

米国アラバマ州のタスキーギ(Tuskegee)において、アメリカ公衆衛生局が1930年代から1970年代にかけて行った人体実験。

実験の内容は、黒人(アフリカ系アメリカ人)を梅毒に感染させ、梅毒に罹患していることを本人に明かさずに、また、梅毒治療をまるで行わずに、放置してその経緯を観察するというものだった。梅毒の自然的経過を観察する目的があったとされる。実験により、およそ400名が故意に梅毒に罹患させられたという。

また、中央アメリカに位置するグアテマラでは、1940年代に、米国の医師が新薬の実験を目的として被験者を梅毒に感染させ人体実験を行ったという事実が発覚している(グアテマラ性病人体実験)。

タスキーギ梅毒実験については、1997年に当時の米国大統領ビル・クリントンが正式な謝罪を述べている。