2011年11月23日水曜日

原子力保険プール

読み方:げんしりょくほけんプール

原子力産業における賠償責任保険として、複数の保険会社により設けられた保険プール。

原子力産業において事故が発生した場合、損害賠償が莫大な額に上る可能性が大きい。そのため、十数社から数十社の保険会社により共同でプール組織を設置し、原子力保険を引き受けるという措置が取られている。こうした制度は日本だけでなく世界でも多く採用されている。

日本では国内二十数社で構成された保険プールの他に、世界の保険プールとも再保険取引きを行っている。それでもまかないきれない場合には、国が援助することと規定されている。

2011年8月には、同年3月に発生した東京電力福島第一原子力発電所の原発事故を受けて、原子力損害賠償支援機構の設置について規定した「原子力損害賠償支援機構法」が施行されている。

関連サイト:
JCO 臨界事故の総括(日本原子力保険プール等に関する報告) - 文部科学省