2015年5月18日月曜日

大阪都構想

読み方:おおさかとこうそう

大阪府と大阪市を共に廃止し、東京都と同様に「都」および「特別区」で構成された行政区画へと再編する構想。

東京都は明治元年から昭和初期にかけて「東京府」および「東京市」として存続していたが、首都機能の強化を目的として、昭和18年(1943年)に東京都に再編された。東京23区は特別自治区として規定され、それぞれ市に準じる行政機能と権限を持つ。特別区の設置と共に東京市は廃止され、東京府と東京市の二重行政が解消されている。

2011年11月に橋下徹・元大阪府知事を代表とする「大阪維新の会」が、大阪市と堺市を廃して特別区を設置する大阪都構想を提唱した。大阪府知事と大阪市長のいわゆる「ダブル選」において橋下徹が大勝したことを受け、野田佳彦内閣総理大臣も検討に取り組む旨の見解を表明した。

2015年5月、大阪都構想の賛否を問う住民投票が実施された。開票の結果は約1万票の僅差で反対が賛成を上回り、大阪都構想は否決される結果になった。橋下徹は住民投票で否決された場合には政界を引退すると言明しており、否決が確定した後も引退の決意が変わらない旨を述べている。