2011年12月5日月曜日

微小癌

読み方:びしょうがん
別名:微小がん
別名:微小ガン

大きさが1センチメートル以下、数ミリ程度の小さな癌のこと。転移直後の癌、甲状腺乳頭癌などを指す。

微小癌はあまりに小さく、既存の画像診断の手法では発見が困難であるため、手術者が内視鏡などを使用してくまなく探す他に方法がなく、結果として見落とすことも多いという問題がある。

2011年11月に東京大学、米国国立衛生研究所の共同研究チームは、癌細胞の特殊な酵素活性を利用して、癌のある部位に蛍光色を付ける試薬の開発に成功したと発表した。この試薬の溶液をスプレーするだけで、短時間で癌が強い蛍光を発し、見落とすことなく摘出することが可能となると期待される。

関連サイト:
スプレーするだけでがん細胞が光り出す蛍光試薬を開発-外科・内視鏡手術における微小がん見落としの問題に大きく貢献- - 科学技術振興機構(JST)・東京大学 大学院医学系研究科 共同発表