2012年1月31日火曜日

ケスラーシンドローム

英語:Kessler Syndrome

宇宙ごみ(スペースデブリ)が衝突・破損して新たなデブリを生む現象が連鎖的に発生する臨界状態を指す語。NASAのケスラー(Donald Kessler)博士によって提唱された。

スペースデブリは地球の周回軌道上を秒速数キロメートルで回っており、衝突すると大きな衝撃が発生する。ケスラーシンドロームが発生すると、周回軌道上をデブリが高密度で覆い、ロケットを打ち上げても衝突を免れない状態に陥ることが予測されている。この状態は「地球に閉じ込められる」と表現されることもある。

なお、国際宇宙ステーション(ISS)の場合、建設が始まった1998年から2012年1月現在までに、宇宙ごみとの衝突回避を目的とした軌道の変更を計13回行っている。

関連サイト:
スペースデブリ対策の研究 - 宇宙航空研究開発機構(JAXA)
宇宙ごみが国際宇宙ステーションに接近 高度を上げて回避 - MSN産経ニュース 2012年1月14日