2012年1月19日木曜日

国際リニアコライダー計画

読み方:こくさいリニアコライダーけいかく
別名:ILC計画
英語:ILC Project
英語:International Linear Collider Project

国際協力により進められている、大規模な線形衝突型加速器の建設プロジェクト。2005年頃から協働建設計画が開始されている。

国際リニアコライダー計画において建設予定の加速器「リニアコライダー」の主な目的は、高エネルギーで粒子を加速し、粒子どうしを衝突させて、その様子を観測することであるとされる。

2012年現在、世界最大の加速器はCERNの大型ハドロンコライダ(LHC)である。LHCは全周約27キロメートルの円形である。これに対して、国際リニアコライダーは全長約40キロメートルの直線形(リニア)で設計されている。直線形にすることによって、粒子がカーブを描いて移動する際のエネルギーの放出を抑えることができるといわれている。

2012年1月現在、国際リニアコライダー計画は建設予定地の選定などを行っている。日本は国際リニアコライダーの誘致に名乗りを上げている。国内の候補地の一つとして岩手県の北上山地(の地下)が挙がっており、2012年1月には国際共同設計チームのメンバーが実際に北上山地を視察に訪れている。

関連サイト:
ILC リニアコライダー計画 - 先端加速器科学技術推進協議会
加速器って? - 先端加速器科学技術推進協議会
国際リニアコライダー計画への取り組みについて - 高エネルギー物理学研究者会議
北上山地「ILC建設に十分」 国際設計チーム視察 - 岩手日報