2012年4月16日月曜日

富士川河口断層帯

読み方:ふじかわかこうだんそうたい

静岡県静岡市から北に数十キロにわたって伸びる断層帯。断層のタイプは逆断層とされる。フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に潜り込む境界に位置しており、駿河トラフで発生した海溝型地震(東海地震)に伴い断層が発生したものと推測されている。

従来、富士川河口断層帯は静岡県静岡市を南端として、北は静岡県富士宮市までと見られてきたが、2012年4月に、北は山梨県富士河口湖町の付近まで続いていることが明らかになったと発表された。この評価により富士川河口断層帯は従来よりも約50パーセント伸び、全体の長さは約40キロメートルに及ぶことになる。

また、富士川河口断層帯で地震が発生した場合について、従来は「東海地震と連動した場合に、マグニチュード8程度の地震が発生する可能性がある」と評価されてきたが、富士川河口断層帯だけでもマグニチュード8レベルの地震が発生する可能性があることが指摘されている。

地震調査研究推進本部による「将来の地震発生の可能性」の評価は今後30年以内に10%~18%とされている。

関連サイト:
富士川河口断層帯 - 地震調査研究推進本部