2014年9月9日火曜日

全国学力テスト

読み方:ぜんこくがくりょくテスト
別名:全国学力・学習状況調査
別名:全国的な学力調査
別名:学テ

文部科学省が「全国的に子ども達の学力状況を把握する」ことを目的として、地域や公立・私立の区分を問わずに実施する学力テスト。1950年代に初めて実施された。幾度かの中断と再開を経て現在に至る。

2014年現在の全国学力テストの方式は、2007年度に再開された際に策定された方式を基本としている。2007年以降のテスト方式は、小学6年生と中学3年生を対象とし、国語と算数(数学)を対象教科とする。当初は該当学年の生徒・児童全員を対象としていたが、2010年度に抽出方式へと変更され、対象となる学校の約3割を対象に実施する方式となった。

2012年実施の全国学力テストには、対象教科として理科が加わり、初めて3教科のテストとして実施された。ただし2013年実施回ではまた2教科に戻った。また、2013年実施回は抽出調査でなく全員調査でテストされることになった。

学力テストの結果は、国立教育政策研究所によって公表される。問題と正答例の他、児童の平均的学力の推移、県ごとの学力の差、テストと平行して実施されたアンケートと絡めて分析された社会・生活と学力との相関などが参照できる。

地方自治体レベルでは、学校別の成績を公表することの是非を巡って県や県教委が対立する場合もまま見られる。2014年度の実施回からは、県の教育委員会が公表すべきと判断すれば学校別の成績を公表してよいことが明示的に示されたが、教育委員会の賛成を得ずに県知事が公表を敢行して騒ぎになる事例などが出ている。

関連サイト:
全国的な学力調査(全国学力・学習状況調査等) - 文部科学省
教育課程研究センター「全国学力・学習状況調査」 - 国立教育政策研究所