2012年6月27日水曜日

i-Ball

読み方:アイボール

IHIエアロスペースが開発した、宇宙船の再突入データを収集する装置。宇宙船が再突入する際の、壊れ方、燃え尽き方、燃え残りの落下位置、といったデータを収集する目的で用いられる。

i-Ballは2012年6月26日に発表された。カメラや各種センサーが搭載された球形の物体で、大気圏へ再突入する際の加速度や温度、燃え尽きる状況などのデータが計測できる。計測データは今後のサンプルリターンなどにおけるサンプル落下位置の精度向上などに役立てることが期待される。

i-Ballは宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機に搭載される予定である。なお、IHIエアロスペースは、「はやぶさ」がサンプルリターンを成功させた再突入カプセルの設計・製造も行っている。

関連サイト:
宇宙ステーション補給機(HTV)などの宇宙機が大気圏に再突入する際のデータを収集する装置「i-Ball」を開発 - IHI プレスリリース 2012年6月26日
こうのとり(HTV)搭載物資 - JAXA