2012年10月30日火曜日

スーパーストーム

英語:superstorm

非常に大規模かつ強い勢力を持った大嵐の通称。「世紀の大嵐」(Storm of the Century)、すなわち100年に1度の大嵐とも形容される。

スーパーストームは、いわゆる気象用語ではなく、嵐の規模や性質について定義や目安があるわけではない。分類としてはハリケーン、サイクロン、ブリザードなどがスーパーストームになり得る。

スーパーストームとして広く認知されている事例として、1993年3月に北米大陸東部を襲った低気圧性の大嵐がある。このスーパーストームはメキシコ湾で発生し、大西洋を北上してキューバ、アメリカ、カナダを襲った。約300名の死者が出たという。

2012年10月19日頃にカリブ海沖で発生したハリケーン・サンディ(Sandy)も、スーパーストームと呼ばれる。ハリケーン・サンディはカリブ海沖から米国北東部へ北上し、温帯低気圧に変わった後、10月29日にニュージャージー州から上陸した。

ハリケーン・サンディの接近を受けて、ニューヨーク証券取引所は27年ぶりに取引を全面休止した。政府機関も閉鎖となった。ノースカロライナ州沖では、英国の帆船バウンティ号が嵐に巻き込まれた末、沈没している。

10月31日時点で、死者は39名に上るという。100万人以上が避難し、800万以上の世帯で停電している。

ちなみに、1991年にもアメリカで超大規模の嵐が発生しているが、こちらは「パーフェクトストーム」(Perfect Storm)と呼ばれている。