2012年11月1日木曜日

家族葬

読み方:かぞくそう

家族やごく身近な知人だけで営まれる小規模な葬儀の通称。

従来の一般的な葬儀は、故人と生前に関係のあった人が多数、弔意を込めて参列する方式が多かった。家族、親戚、親しい友人はもとより、近所に住む人や、勤め先、取引先の関係者など、多くの人々が参加するもので、かなりの労力と費用を必要とした。家族葬は葬儀の方式としては最も質素な部類に入り、労力も費用もずっと抑えることができる。また、弔問に訪れる参列者への対応に煩わされる苦も少ない。

1990年代終盤から2000年代にかけて、こうした大規模な葬儀を行わずに、ごく親しい間柄だけで葬儀を行って済ます方式が「家族葬」として紹介され、徐々に浸透していった。2012年現在、葬儀の約半数は家族葬に分類される方式で催されているという。