2012年11月5日月曜日

トムラウシ山遭難事故

読み方:トムラウシやまそうなんじこ


北海道のほぼ中央に位置するトムラウシ山で発生した遭難事故。特に、2009年7月に登山客およびツアーガイド計9名の死者を出した事故を指すことが多い。

トムラウシ山は大雪山国立公園内の一角をなし、多種多彩な高山植物をはじめ自然豊かな景観で知られる。そのため登山者からの人気は高い。

2009年に発生したトムラウシ山遭難事故で主に被害を受けたのは、中高年の登山ツアー客15名、ガイド3名で構成された一団である。7月14日から16日までの2泊3日のツアーであったが、初日から大雨・強風の悪天候が襲った。

トムラウシ山は夏場でも本格的な防寒の服装が要求される。遭難した登山者の一団は雨に濡れながらも進んだが、数名が低体温症で力尽きた。自力で下山した者が数名、17日および18日の捜索活動で救助された生存者が数名。捜索活動の結果遺体で発見された者は9名に上った。