2012年11月20日火曜日

海底断層

読み方:かいていだんそう
英語:submarine fault

海底に存在する断層。大陸プレートの境界と同様、海底地震の震源となり得る。東日本大震災の影響などもあり、調査・研究が急がれている。

海底地震はプレートがぶつかって押し合い、沈み込み、その過程において歪みが蓄積されるという、プレートテクトニクスの理論に基づく発生メカニズムが広く知られている。プレートの境界は太平洋側に集まっており、海底地震のリスク源としては南海をはじめとする太平洋側の海域がもっぱら注目されてきた。

近年、太平洋側に比べて顧みられることの少なかった日本海側の海域における地震発生メカニズムや地震発生リスクの評価が進められている。東日本大震災の発生を契機として、その取り組みはより急がれている。

青森県下北郡では2008年に大間原子力発電所(大間原発)の建設が着工されているが、2012年10月、原発所在地の南西の沖数十キロメートルの地点に、長さ十キロメートル以上にもおよぶ海底断層の存在することが明らかになっている。