2013年2月7日木曜日

山田NPO問題

読み方:やまだエヌピーオーもんだい
別名:山田のNPO問題
別名:山田NPO法人問題

岩手県山田町で緊急雇用創出事業を受託していた特定非営利活動法人(NPO法人)「大雪りばぁねっと。」の運営に絡む一連の問題。東日本大震災の復興支援事業の予算7億9千万円を年度内に使いきり、その使途が不明である、また、予算を使い果たしたため従業員に給与が支払えないとして、140名近い従業員を突如解雇した、など。

「大雪りばぁねっと。」は北海道旭川市を本拠として2005年に設立された。大雪山や石狩川を中心とする環境保全や事故発生時の不明者捜索などに従事してきたとされる。2011年5月に、東日本大震災で被災した山田町から緊急雇用創出事業の委託を受け、山田町在住者を雇用した事業運営に携わった。

主な事業内容は、物資輸送、救援・救護・救助、公共施設の設営などであり、自衛隊が行っていた復興支援活動の位置づけのものが多い。しかし、災害対応用の機材としてメルセデスベンツのトラックを用いるなど、不必要に高額な機材を購入またはリースしていたことが明らかになっている。

2012年12月、「大雪りばぁねっと。」が町に補正予算を要求し、町が要求を却下すると、従業員に給与を支払えなくなったことを理由として従業員が全員解雇された。町は翌2013年1月に事業委託契約を解除した。同法人の代表は行方をくらましているという。