2013年5月17日金曜日

環境権

読み方:かんきょうけん
英語:Environmental Rights
英語:Constitutional Environmental Rights

快適な環境で健康に生活するための権利。新しい人権の一つとして注目されている。2013年現在、幸福追求権や公共の福祉について規定されている日本国憲法第13条を根拠として、憲法上保護されるものとしてみなされることが多い。

周囲の騒音や公害問題など、環境問題が人々の生活に与える影響が増大するにつれて、環境権が主張される機会が増加した。しかし日本の環境に関する各法律や憲法などでは、環境権について明確に規定されているわけではない。そのため2013年5月現在、環境権を憲法の中に盛り込むことが活発に議論されている。

公明党は、憲法96条改正よりも環境権やプライバシーに関する新条文を憲法に盛り込むほうが国民の理解を得やすいとして、憲法96条に先立って改正するべきだと主張している。

自民党の石原伸晃環境相は、公明党が主張する憲法への「環境権」の明記に賛同している。自民党内部では96条改正と環境権の追加をセットで行うべきという意見もあるが、石破茂幹事長はセットでの改正に懐疑的であると述べるなど、2013年5月17日現在、自民党内でも意見がまとまっていない。

関連サイト:
96条と環境権のセットに懐疑的…石破幹事長 - 読売新聞